このようなお悩みはありませんか?

  • 朝起きると腰が痛い
  • 足やお尻が痺れている
  • 腰が痛くて家事が億劫
  • 長時間歩くのがきつい
  • かがむのがつらい

腰の構造について

各症状を紹介する前に、まずは腰の構造についてご説明します。腰の構造を知ることにより、各症状と改善方法について理解しやすくなるためです。

腰は、腰椎と呼ばれる5つの骨が縦に連なってできており、緩やかな曲線を描いています。その骨と骨をつなげ、クッションの役割をしているものを椎間板と言います。

また、腰椎の真ん中には脊柱管という空洞があり、その中を脊髄が通っています。
脊髄とは腰椎の中を通っている神経の総称で、腰部には馬尾神経が通っています。馬尾神経は、上から連なってきた神経がまとまることで馬の尻尾のように見えることから馬尾神経と名付けられました。腰椎の一つ一つは、椎体(前方)、椎弓と棘突起(後方)、椎弓根(前方と後方を繋ぐ役割)からできていて、それを椎間板と靭帯により支えています。

腰に起こる症状・疾患

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、椎間板、骨、靭帯の変形や肥厚により脊柱管が狭まることで起こります。脊柱管の狭まりにより、中を通っている馬尾神経が圧迫されるためです。
罹患するのは50代以上の高齢者に多いです。

腰部脊柱管狭窄症の症状

腰部脊柱管狭窄症の症状は、臀部や下肢の痛み・痺れ、腰の痛み、歩行障害などがあります。
多くの方に現れる症状に間欠性跛行があります。歩いていると下肢に痛みや痺れを伴い、少し休むと再び歩けるようになるというものです。駅まで歩く最中に何度も休憩してしまったり、立ち仕事を続けられなくなったりします。

腰部脊柱管狭窄症の対処方法

症状がある程度進行すると、手術を勧められることが多いです。ただ、高齢者に多い疾患でもありますので一概に手術が良いとも言い切れません。
手術後は元の生活に戻るのにかなりの時間がかかりますし、体力もなくなります。
さらに、後遺症が残る可能性もありリスクはそれなりに伴います。

症状が軽い場合は、保存的治療が主で、適度な運動や投薬、ブロック注射などで治療を行う場合が多いです。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板は水分を多く含む「髄核」とそれを取り囲む「繊維輪」によってできています。
腰椎椎間板ヘルニアは髄核が何らかの影響により突出し、神経を圧迫することで起こります。高齢者よりも若い世代が発症することが多く、急性型と慢性型があります。

急性型は、くしゃみをした時や重いものを持ち上げる時など、突発的な衝撃により発症します。痛みが強くて歩行ができなくなる場合がありますが、自然と改善する場合が多いと言われています。

慢性型は、腰に負担のかかる動作を続けることで、じわじわと進行します。
また、急性型で発症し、症状がなくならないまま放置し神経を圧迫し続けることで、慢性型に移行することもあります。

腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰椎椎間板ヘルニアは、腰の痛み、下肢の痺れ、力が入りにくいなどの症状がでます。
下肢の痺れはどちらか片方の足に出ることが多く、臀部から太ももの裏の痺れは坐骨神経痛といい、腰椎椎間板ヘルニアの特徴的な症状です。
かがむときや背中を丸めるとき、歩く時などに強く症状が現れ、寝ている時や背筋を伸ばしている時に症状は落ち着きます。

腰椎椎間板ヘルニアの対処方法

急性型の場合、神経ブロック注射や投薬などで経過をみます。痛みが強い場合は安静にすることが大切で、コルセットを処方されることがあります。症状が落ち着いてきたら、運動療法や牽引などを行うことが一般的です。

慢性化してしまい、症状がひどい場合には手術を勧められることが多いです。手術をすることになってしまわないよう、早期に対処することが重要です。

坐骨神経痛

坐骨神経は、お尻から足に向かって伸びる末梢神経です。

末梢神経は以下の3つの神経によって構成されています。

  • 1.運動神経:脳からの指令で体を動かす
  • 2.知覚神経:感覚(痛みや温度など)を筋肉、皮膚、関節を通して中枢に伝える
  • 3.自律神経:無意識的に、内臓や血管などの機能を調整する

坐骨神経が正常に働かなくなると、足を思うように動かすことができなくなったり体のバランスが崩れてしまいます。

また、坐骨神経痛は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどの腰の疾患に合併して出現することがほとんどです。

坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛はズキズキとした痛み、ピリピリ・ちくちくする痺れが出現します。臀部から下肢にかけて症状があり、片足のみの場合が多いです。腰をそらす、またはかがむと痛みや痺れが増強します。
さらに悪化した場合、座り続けることや歩き続けることなども困難となります。

坐骨神経痛の対処方法

坐骨神経痛は対症療法を行うことが多く、マッサージやストレッチをしたり、コルセットなどの装具を装着します。また、整骨院で施術を受けることも効果的です。
坐骨神経痛の症状が進行し、泌尿器障害が現れた場合には手術を検討することもあります。

ぎっくり腰

ぎっくり腰は突然腰が動かなくなり強い痛みが出るもので、正しくは急性腰痛と言います。

重いものを持ち上げた時に発症すると思われがちですが、ただ立ち上がろうとしただけ、お辞儀をしただけなど腰を少し動かすだけでぎっくり腰になってしまうこともあります。くしゃみでぎっくり腰になった、というのもよく聞きます。

また、ぎっくり腰になると、痛みが強く動けなくなってしまうことがあります。ぎっくり腰は腰の捻挫を起こしている状態で、急激な負担により筋肉や靭帯が断裂し神経を刺激することで痛みが出現します。

しかし、レントゲンなどの画像検査を行っても原因が写し出されるわけではないので、ほとんどの場合は原因不明となることが多いです。

ぎっくり腰を放っておくと椎間板や椎体に損傷を起こし、ヘルニアなどの疾患を引き起こす可能性があります。

ぎっくり腰の対処方法

整形外科を受診し、ぎっくり腰と分かった場合には痛みを和らげる治療を行います。痛み止めの内服薬や湿布、コルセットの装着、場合によってトリガーポイント注射や神経ブロック注射も行うことがあります。

痛みが多少和らいできたら、整骨院などで施術を受けたり、自宅でできるストレッチ方法を指導してもらいます。

ぎっくり腰を再発させないために

一度ぎっくり腰になると繰り返し発症する可能性があります。
ぎっくり腰になったことのない方も、予防として以下のようなことを実践してみましょう。

  • 前かがみになる姿勢や、重いものを持ち上げるときは腰に負担のかからないようにする。
  • 猫背、片足重心など悪い姿勢を直す。
  • 長時間、同じ姿勢にならないように心がける。
  • 肥満を防ぐ。(体重が重くなると足腰にかかる負荷が大きくなり、ぎっくり腰のリスクも高まるため。)
  • ストレッチや体操、運動を行う。

腰痛予防のトレーニング

腹筋

腰は全身の体重を支えている部位であるため、ある程度筋肉がないと腰に負担がかかりやすくなります。腹筋を鍛えて、腰痛を予防しましょう。

  • 1.仰向けに寝転がり両膝をたてる
  • 2.両手を膝に置く
  • 3.ゆっくり状態を起こす
  • 4.上体を上げたまま2秒数える
  • 5.ゆっくり元に戻す
    呼吸に合わせて10回繰り返しましょう。

背筋

背筋を鍛えることで、腰痛だけでなく猫背の改善にも効果があります。腰が痛くて反らすことができない場合は無理をしないでください。

  • 1.うつ伏せになり両肘をたてる
  • 2.ゆっくり肘を伸ばし上体を起こす
  • 3.上体を上げたまま5秒数える
  • 4.ゆっくり元に戻す
    呼吸に合わせて5回繰り返しましょう。

脊柱起立筋

脊柱起立筋とは、首から腰まで繋がり脊椎を支えている筋肉です。これにより、人間は直立することができています。脊柱起立筋を鍛えることで、猫背改善や基礎代謝アップに繋がります。

  • 1.椅子に浅く腰をかけ背筋を伸ばす
  • 2.そのままゆっくりと捻る
  • 3.20秒数える
  • 4.ゆっくり戻す
    これを左右行います。

腰方形筋

腰方形筋とは、腰を反ったり横に伸ばすための筋肉で、腰椎につながっています。
これを伸ばすことで左右のバランスが整い、骨盤の歪み改善にもなります。

  • 1.四つん這いになる
  • 2.ゆっくり上方向に背中を丸め、3秒数える
  • 3.ゆっくり戻す
  • 4.背中を下方向に反ってお尻を突き出し、3秒数える
  • 5.ゆっくり戻す
    伸ばすことをしっかりと意識して、5回繰り返しましょう。

腸腰筋

腸腰筋とは、上半身と下半身を繋いでいる筋肉で、インナーマッスルとも呼ばれています。
これを伸ばすことで全身のバランス良くなり、体を支える力が大きくなります。

  • 1.足を前後に開き、前足の膝をたてて後ろ足を床につける
  • 2.両手を前の膝に置き、少しずつ前に押す
  • 3.ゆっくり戻す
    これを10秒2セット、両足を交互に行いましょう。

腰の不調でお悩みの方は癒し手整骨院へ

当院では痛いところや悪いところだけでなく、何が原因でその痛みが発生しているのかをヒアリングを通して考えていきます。痛みの原因を根本的に改善していくことで、ご来院いただいた方が快適な日常生活を送れるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせていただきます。